「菊作りは、展示が終わった後から始まります」。花を落とし、新しい芽を作るために茎を切ります。春、挿し芽を小さなポットに移し、成長に合わせて大きな鉢に植え替え。夏は葉を育て、茎を伸ばす時期。今年は猛暑の影響で、生育がよくなかったそうです。そして、11月の展覧会に合わせて花を咲かせます。手間と暇のかかる作業です。 本田さんは退職後、高田公民館の主事を務めた縁で、同じ地区に住む椚寿一郎さんに菊づくりを習いはじめました。椚さんは山梨菊の花会の副会長も務める菊作りの名人。「高田支部のメンバーはみんな、椚さんからコツを教えてもらいました」。本田さんら仲間たちは「少しでも椚さんの菊に近づきたい」と、日々研究しているそうです。
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