「この野菜、何かな?」。学生たちの質問に「ジャガイモー」「ニンジーン」と、子どもたちから大きな返事が戻ってきます。 ここは市川三郷町立富士見保育所(岸本千代美所長)。山梨学院短大保育科の学生4人が、舞台の上で園児に呼びかけます。子どもたちに食べ物の大切さを知ってもらおうと、食育推進ボランティアとして、県内の各幼稚園や保育所をまわる活動の一環です。 まずは学生手作りの紙芝居「やさいはヒーロー」。カレーの中に入っているジャガイモ、ニンジン、タマネギなどの働きをわかりやすく紹介しました。「ジャガイモはね、体の中の悪いものを汗と一緒に流してくれるんだよ」。その後、本物の野菜が登場。実際に目で見て、手でさわって、においをかぐように、園児一人一人に手渡していきました。タマネギをかいだ子は、「くさいよー」と笑いながら顔をしかめていました。 子どもたちはお兄さんお姉さんと手遊びなどで遊べたことに大満足の様子。「ぼく、ニンジン嫌いだけど食べる」「おなかをきれいにしてくれるんだよね」と、メッセージもしっかり伝わっていました。 一方、保育士や幼稚園教諭を目指す学生にとっても、この活動は実際に子どもたちに触れ合える絶好
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