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地域を大切にする心はぐくむ
2010年5月14日
▲蹴裂神社の境内を掃除する上野本村子どもクラブのメンバー
 市川三郷町の上野本村子どもクラブは毎月一回、市川三郷町歌舞伎文化公園の裏にある蹴裂(けさき)神社の清掃をしています。もう15年ほど続いているボランティア活動です。この蹴裂神社は、上野城跡に建っています。武田信玄の異母弟・一条信竜がここに城を築いて、武田家滅亡まで甲南の守りを固めたと言われる、歴史ある場所です。境内のケヤキなどの大木は樹齢を重ね、落ち葉もかなりたまります。
 よく晴れた5月の日曜の朝、神社に子どもたちが集まってきました。クラブには小学3年生から中学3年生まで25人います。この日は小中学生、保護者ら19人が集まりました。「じゃあ、始めようか」。用具入れから竹ぼうきや熊手を取り出し、地面に散っている落ち葉やゴミを、黙々と掃いては集めていきます。落ち葉は一カ所に集められ、約30分の作業でこんもりと山になりました。
 休日のボランティアですが、中学1年の女の子2人は「小学校のころからずっとだから、もう習慣になっている」と、苦労とは思っていない様子。中学2年の男の子は「きれいになると、気持ちもいい」と話していました。
 同クラブでは、月1回の清掃の他、バーベキュー大会やクリスマス会もして、上級生から下級生までが一緒に活動しています。保護者で指導員連絡会代表の小林誠さんは「地域を大切に思う心につながれば。これからも続けていってほしいです」と話していました。

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