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【ミラクル市川】20年 快進撃の思い出語る 
2011年12月20日
 1991年に春夏の甲子園に連続出場した市川高校野球部。2試合連続サヨナラ逆転勝ちの快進撃で、小さな町の高校生が全国に「ミラクル市川」旋風を巻き起こしました。あれから20年。当時の主将今村彰宏さん(38歳)らに思い出を聞きました。
 当時、県内高校野球界は東海大甲府高が王者として君臨していました。渡辺文人監督、金丸正明コーチ(今年1月逝去)、広瀬義仙部長の“トロイカ体制”になって4年目にチャンスがやってきました。樋渡卓哉投手をエースに、1990年秋の県大会で東海大甲府を破って優勝。山梨開催の関東大会も制し、初のセンバツ切符を手に入れました。初出場のセンバツではベスト4。「甲子園では宇都宮学園や桐生一とも対戦したが、関東の雄として負けるわけにはいかなかった」と今村さん。鍛えられた精神力の強さが逆転劇を生みました。
 夏も県内では負けなし。甲子園でもベスト8に残りました。今村さんは「町を歩けば必ず『頑張って』と声をかけてもらった。バス何十台もで甲子園に応援に来てくれたのがうれしかった」と懐かしんでいます。
 今年6月には当時の部員や関係者約100人が集まり、20周年記念パーティーを開きました。当時のメンバーで、現野球部コーチの広瀬宗康さん(37歳)は「市川ほど町を上げて応援してもらえるチームはない。後輩たちにも頑張ってほしい」と願っています。

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