絵本を楽しげにめくる親子連れ、お目当ての新刊を探す中高年…。連日、本好きが訪れる市川三郷町立図書館本館。その入り口に、同町に関係する新聞記事の切り抜きを集めたコーナーがあります。 利用者に町のニュースを提供するほか、新聞記事を長期間保存して資料として活用するのがねらい。 毎日、担当職員が山梨日日新聞など4紙の新聞から町に関連した記事を探して印刷。切り抜きを入り口に掲示するほか、館内のスクラップ帳に保存しています。 スクラップ帳は1996年から作成しています。98年からは「スポーツ」「福祉」「事件」など、テーマ別のスクラップをするなど、工夫もしています。 町に関係する記事であれば何でも収集するのがモットー。大きな記事だけでなく、コンクール入賞者の名簿や読者投稿欄なども切り抜いています。 「記事を集めてみると、たくさんのニュースが町にあることに驚きます。さまざまな分野で活躍する人の存在にも気付きます」と同館職員。保存した記事が10年後20年後に、町の歴史を伝える資料になることも期待しています。 新聞のほかにもさまざまな郷土資料を所蔵する同館。「町に関係する資料などを持っている方はぜひ図書館に声を掛けてください」と話しています。
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