西八幡の山田弘志さん(67歳)は、これまで県内外のマラソンに70回以上出場した市民ランナーの草分けです。22歳のころから45年間毎年出場し、過去にはマラソンの県記録も保持。現在でも年代別の記録を塗り替えるなど活躍しています。 山田さんは毎日、朝夕の練習を欠かしません。玉幡公園(Kai遊パーク)の芝生広場を30周、約10`走ります。「学生時代に陸上部にいた訳でもない私を、周りの人が助けてくれて、ここまで来られたですよ」 陸上人生の転機は20代のころ、笛吹市(旧石和町)で職場の仲間と走っていた姿が陸上関係者の目に止まり、地区対抗の駅伝に出場。競技として陸上を始めるきっかけでした。2つめの転機は、トキコの陸上部に所属したこと。東日本縦断駅伝の県代表選手として9回出場、40代の最年長選手としても注目されました。マラソンでは37歳で2時間29分35秒の当時の県記録を樹立。退職後もさまざまな大会で年代別の記録を塗り替えています。 周囲への恩返しにと、早朝の竜王西小学校付近でのゴミ拾いも25年間続けています。「陸上のおかげで、まっすぐ生きてこられました。これからも、走り続けていきたい」。山田さんにとって、走り続けることも恩返しの一つなのかもしれません。
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