年末年始のもちつきは冬の風物詩ですが、最近は目にする機会が減っています。富竹新田の会社員広瀬義一さんは6、7年前から家族でもちつきを楽しむようになりました。 もともと電動のもちつき機を所有していて、お盆などの節目にもちを作っていましたが、「臼ときねでついたもちに比べて味や伸びが良くないと感じていた」(妻・美智子さん)ことや、昔ながらのもちつきを小学生の孫・龍一君に見せたいとの思いから、南アルプス市の十日市で臼ときねを購入しました。 美智子さんによると、臼は乾燥でひび割れしやすいため、最初の3年間は臼の中に粗塩を詰めて保管するなど管理に気を使ったそうです。でも、「大勢でもちをつくのは楽しいし、何といっても味が違う」そうです。 今回は暮れの30日に親類や友人夫婦ら10人前後でもちつきを実施。約20`のもち米をふかして5回に分けてつき、小倉あんや大根おろしなどをまぶして食べました。 美智子さんは「食を通じて季節感や日本の伝統を大事にしていきたい」と話しています。
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