ナンテンの木にずらりと並んださるぼぼや、カラフルな髪飾り、暖かそうな毛糸の手袋にマフラー。市川大門の野村和子さん(90歳、写真)は5年前に手芸を始め、友人や親戚に作品をプレゼントしています。その数は1千個以上に上ります。 野村さんは早くに夫を亡くしたものの子ども3人、孫5人、ひ孫5人に恵まれ、現在は長女の一瀬愛子さん(65歳)宅で暮らしています。足腰ともに健康で、掃除と洗濯は和子さんが担当。職場の昼休みに立ち寄る孫の食事の支度もこなすスーパーおばあちゃんです。 そんな和子さんですが、5年前に当時50代だった長男を病で亡くし、一時ふさぎこんでいました。心配した家族が「気がまぎれるなら」と手芸を勧めたところ熱中するように。和裁や編み物の知識もあったため、次々と作品をつくっては周囲の人に贈りました。 「喜ばれると自分も嬉しい」と笑顔で話す和子さん。「これからも手芸を楽しんだり、かわいいひ孫たちの成長を励みにしながら元気に暮らしたい」とほほ笑みました。
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