書や南画の世界で活躍し、2013年に84歳で亡くなった一瀬景石さん(本名憲一)=市川大門=の遺作を紹介する展覧会が、甲府・県立美術館県民ギャラリーで4月30〜5月5日に開かれました。 景石さんは新日本書道会、書芸大観、玄遠書道会で活躍し、山日YBS席書き大会の審査に携わりました。南画は45歳で始め、日本南画に所属し、複数回入選。2001年に倒れ、12年間の入院生活を経て亡くなりました。 個展は、妻・多恵子さん(79歳)が「夫が残した作品の数々を見てもらいたい」と初めて企画。次男・英史さん(49歳)と、英史さんの妻・恭子さん(46歳)も協力して開催しました。 会場には、弓削神社や四尾連湖など地元の風景や国内外の自然を描いた南画約40点と、書4点を展示。南画には、多恵子さんが詠んだ短歌13点も添えました。会場には大勢の人が鑑賞に訪れ、作品に見入っていました。 多恵子さんは、「夫は寡黙な人だったので『恥ずかしい』と言いそうだが、内心喜んでくれていると思う」と話しました。
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