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千葉さな子しのび剣道大会開催
2011年12月14日
▲千葉さな子杯剣道大会を主催する山梨龍馬会の石川明美会長
 幕末の日本を開化へと導いた坂本龍馬。龍馬と山梨をつなぐ女性がいます。名は千葉さな子。龍馬が土佐から上京し、剣術の腕を磨いた千葉道場の主・千葉定吉の娘です。山梨龍馬会甲斐援隊(会長・石川明美さん、西八幡)は、剣豪だった彼女をしのび、平成17年から女性剣士だけの大会「千葉さな子杯剣道大会」を主催。今年で7回目を迎えました。11月に開かれた大会には、小学生から一般まで県内外から約300人が参加。女剣士を育成する大会として定着してきました。
 龍馬とさな子は婚約していたと言われますが、正式な夫婦にはなれませんでした。関係を示す証しとして、甲府市朝日町にある清運寺に千葉さな子の墓があります。墓石には「坂本龍馬室」の文字。縁のあった山梨の自由民権運動家の小田切謙明・豊次夫妻の手によって分骨されたものです。また明治26年8月22日付の山梨日日新聞には、来甲した千葉さな子のインタビュー記事があり、「坂本龍馬未亡人を訪う」との見出しもあります。
 山梨龍馬会は、地域に貢献しながら、「さな子の存在を広めたい」と剣道大会を始めました。山梨県剣道連盟の協力で参加者も増え、龍馬やさな子のミニ講座も行っています。「大会前に、さな子の墓へ参りに行く子もいるそうです。さな子のように強い精神をもち、努力する人になってほしい」と石川さんは願っています。

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