富竹新田の立川印房の印章が、2019年度の関東伝統工芸士会作品コンクール(関東伝統工芸士会主催)で関東伝統工芸士会長賞を受賞しました。 受賞したのは甲州手彫印章「富士山印」。5種類あり、春夏秋冬の富士山を絵柄で表現。名前を入れれば銀行印としても使用できます。絵柄があらかじめ彫り込んであるため即日販売も可能です。代表の立川智さん(67歳、写真)は「富士山の世界文化遺産登録をきっかけに考案しました。印章業界は厳しい状況にありますが、その中でも新しいことを模索していくことが大切。それが認められてうれしい」と話します。 これまでにも全国印章技術大競技会の第8回で労働大臣賞、第10回で通商産業大臣賞を受賞するなど、確かな技術で印章をつくり続けている立川さん。特徴は、小篆(てん)体と呼ばれる書体です。「秦の始皇帝が制定したと伝えられ、美しくて見栄えがする書体。他店にはない書体なので、今後もこだわっていきたい」と意欲的に話しています。
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