市川大門の書家・篆刻家の中込龢(かず)さん(68歳、写真)は5月10日から15日までの6日間、東京銀座画廊(中央区)で「從(じゅう)心(しん)中込龢書展」を開きます。 今年数えで70歳、本格的に始めた書歴も50年を迎えることを記念した個展。童謡「故郷」を五言絶句の漢詩に作り、縦125センチ、横30センチの画仙紙に全て異なる作風で表現した32種類の作品を中心に、大作や篆刻作品など計60点余りを出品します。 中込さんは、初代市川大門村長で実業家・文人・文化人として活躍した渡辺青洲の調査をライフワークとしていて、同じ会場で「甲斐先哲渡辺青洲と縁由」展を併催します。青洲の書画をはじめ、伊藤博文・徳富蘇峰・足達疇村ら青洲と親交のあった日本を代表する文化人の作品も陳列します。 書歴50年、篆刻歴40年を振り返り「書・篆刻ともに師に恵まれました」と感謝する中込さん。また併催展については「地域が誇る渡辺青洲の名を全国区にしたいとの思いがあり企画しました。市川という町が注目されるきっかけになればうれしい」と話していました。
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