「レニングラードをガイドしてくれしララ嬢は徒然草を諳(そら)んじていき」―。上野の太田寿子さん(96歳)の趣味は短歌。これまでに新聞の文芸欄に投稿し、さまざまな賞を獲得しました。現在も2週間に1回のペースで投稿を続けています。 太田さんは元小学校長。退職後に本格的に短歌を始め、「ひこばえ短歌会」三珠・市川大門支部(当時)に所属して腕を磨きました。 太田さんの短歌は生活に密着した作品が主。旅先での感動や、教え子との心の交流、他界した夫との思い出などを詠んでいます。「作歌は楽しい。聞いた人が理解してくれるとなお嬉しい」と話します。 2002年には歌集を自費出版。また、複数の新聞に投稿し、月間賞などを獲得。2009年には全国紙の県内版で短歌部門の最優秀賞に選ばれました。 太田さんは「その時の景色や自分の目で見たものを歌にしていきたい」と、ますます意欲的です。
|