経営者の高齢化などで空き店舗が増えている市川三郷町で、町外から“Uターン”した店があります。昭和町で30年以上営業した「優美堂書店」。昨年、代表者の自宅近くに移転し、独自の取り組みで地域密着の店を目指しています。 同店代表の座光寺優さん(57歳)は市川大門在住。1984年から昭和町河西で同店を経営し、昨年閉店。同12月に父親が以前建具店を営んでいた空き店舗に移転しました。 書籍・文具販売のほかに、子どもに人気のトレーディングカードを販売し、カードで対戦するスペースを提供。カード販売元のタカラトミーやコナミの公認店でもあり、土日に開くカードの大会は大勢の子どもたちでにぎわいます。また、高齢者向けのフリースペース「優美堂ゆうカフェ」を提供し、地域の高齢者の生きがい作りに協力しています。 座光寺さんは「本が売れない時代に書店を続けることに迷いもあったが、自分にできることで地元に貢献したかった。住民同士のコミュニケーションの場になれたらうれしい」と話しています。
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